インドの水素団体、5つのグリーン水素ハブに50億ドルの開発計画を提出

業界団体のインド水素アライアンス（IH2A）は、官民パートナーシップを通じて、2030年までに総額50億ドル相当の5つの大規模な国家グリーン水素企業を設立する可能性を盛り込んだ、国家グリーン水素ハブの経済的実行可能性および開発計画をインド政府に提出した。

IH2Aによると、その計画は2024年から2030年の間に必要なインフラを構築するために、グリーン水素の生産と回収に対する公的資金の支援を求めている。

この投資を通じて設立された企業は、水素経済の拡大を目的とした次の投資の波に資金を提供するために上場される予定です。

この計画は、グリーン コチ水素ハブ (GKH2) の参照経済モデルに基づいて、150 メガワット (MW) の電解槽容量、貯蔵および避難インフラ、再生可能エネルギーの投入、グリーンアンモニア製造プラント、産業およびモビリティユーザーによる回収が含まれており、20 年間のプロジェクト期間で 4 億 6,800 万ドルの設備投資が行われます。

チャート・インダストリーズ（チャート）の最高経営責任者兼社長であり、IH2Aの創設メンバーであるジル・エヴァンコ氏は、この発表についてコメントし、この計画はインドがグリーン水素ハブ開発を加速するための道筋であると述べた。

「インドは、グリーン水素プロジェクト開発のリスクと利益を官民セクターで共有することで、グリーン水素開発において他国を飛び越えることができる。」

同氏は国家ハブに対する公的資金支援の必要性を強調し、インドは今年のG20サミット中にこれらの大規模グリーン水素ハブのうち少なくとも1つを発表する予定であると付け加えた。

「インド政府は、インドが今後7年以内に国家グリーン水素ユニコーンをどのように創設できるかを実証するこのアプローチから多大な利益を得る立場にある。」

IH2Aはまた、グジャラート州、マハーラーシュトラ州、アーンドラ・プラデーシュ州、カルナータカ州、ケーララ州、タミル・ナードゥ州に州レベルのグリーンアンモニアと水素ハブの提案を提出している。

FTIコンサルティングのシニアマネージングディレクターであるアムリット・シン・デオ氏によると、この計画の経済モデルは、公的金融のインセンティブ、再生可能エネルギーコスト、最終用途の回収、官民パートナーシップ形式でのプロジェクト構築に関する仮定に基づいているという。 IH2A事務局長。

「このモデルは再現可能であり、経済的に実行可能なグリーン水素を設計および構築できることを示しています。このモデルは技術商業研究でサポートでき、プロジェクト開発を加速するはずです。」と同氏は付け加えた。

今年初め、ニューデリーは二酸化炭素（CO2）排出量削減を目指してグリーン水素を推進し、この分野の主要輸出国になることを目的とした20億ドル以上の協定を承認した。

ロイター通信の報道によると、匿名の情報筋によると、政府はグリーン水素燃料の生産に対して１ｋｇ当たり少なくとも３０インドルピー（０．３６ドル）相当の奨励金を与える予定だという。

インドにおけるグリーン水素の製造コストは現在、1kgあたり約300ルピー（3.63ドル）となっている。

インドは、2030年までに設置電力量の半分を非燃料源とし、2070年までにネットゼロに到達するという目標を設定している。